南砺と高岡に逆立狛犬

 真言宗の古刹芹谷千光寺は、砺波市東部の国道三五九号線の県民公園頼成の森近くにあり、栴檀野段丘を蛇行して流れる和田川べりに鬱蒼とした杉木立に囲まれた伽藍が芹谷山千光寺である。寺に残る縁起によると七〇三年(大宝三)、天竺(インド)より渡来した法道上人によって開かれたとされている。以後中世にかけて皇室の祈願所として栄えていたが、戦国時代には度々戦場となり寺宝や史料等が焼失した。江戸時代加賀藩下には、二代藩主前田利長より寺領を受け藩の祈願所として手厚い保護を受けている。

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